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鼻はなぜつまる~You Tube バージョン~

前々回のエントリーで書いた内容に、他の鼻づまりを来す疾患や、アレルギー性鼻炎に対する手術的治療などを加筆、さらにAppleのKeynote'09というプレゼンテーションソフトを使って、ナレーションつきスライドショームビーに仕上げてみました。
10分弱と少々長いのですが、どうぞご覧になって下さい。
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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

鼻はなぜつまる?

さて、3月になって暖かくなり良い季節になりましたが、スギ花粉症の方はこれからが特に要注意です。普段は鼻なんて意識しないかもしれませんが、どうしてもつまってくると意識せざるを得ないのではないでしょうか。そこで、今回は鼻の中の構造についてイラストを使って説明したいと思います。鼻づまりの話.001
鼻の中はがらんどうになっていると思っている方が意外と多いのですが、実は外側の壁にはいくつかの棚の様な段々があります。正面から見ると一番手前の下の方に下鼻甲介(かびこうかい)、その上でもう少し奥に中鼻甲介(ちゅうびこうかい)があります。
仮に鼻中隔側から鼻の外側の壁を見たとすると、右の側面図のようになります。鼻の穴から入った空気は、中鼻甲介や下鼻甲介の間を通って咽へと流れて行くわけです。

なぜ、鼻の中はがらんどうではなく、こんなに入り組んだ構造になっているのでしょう?

それは、鼻の役割に関係があります。鼻の役割とは単に空気の通り道であるだけでなく、鼻の穴から吸い込まれた空気を、適度に加温、加湿することと、空気中の塵や病原体を除去するフィルターとしての役割があります。そのためには鼻の中の表面積は広い方が有利なので、入り組んだ形になっているのです。

鼻甲介という棚の様な段々は、中心に骨があり表面は粘膜に覆われています。その中間層には血管に富んだ結合組織があります。骨のボリュームというのは変わらないのですが、粘膜と結合組織はふくらんだり縮んだりします。それによって、鼻の通りというのは調整されているのですが、それがうまくいかないと鼻づまりになります。
鼻づまりの話.003
鼻炎で鼻がつまるのは鼻の構造のうちでも下鼻甲介が腫れて空気の通り道を塞いでしまうのが多いです。原因となるのはアレルギー性鼻炎、急性鼻炎(いわゆる鼻風邪)、インフルエンザ、薬剤性鼻炎、慢性肥厚性鼻炎などが多いです。

軽いうちは鼻サイクルに伴って片側ずつ交互につまるだけですが、ひどくなると図の様に両側の下鼻甲介が腫れ上がって、両方の鼻づまりを生じます。こうなると鼻で息ができなくなり口呼吸となります。

大抵は元々の鼻炎の治療をお薬でするわけですが、頑固な鼻づまりの場合には下鼻甲介のボリュームを減らす手術をすることもあります。

自己対処法としては、蒸しタオルを鼻に当てることです。 一時的な下鼻甲介の腫れなら、 温熱効果で循環が良くなりますから鼻づまりが軽くはなります。ただし、一時的な効果だけですし、慢性的な鼻づまりではあまり効果がありませんので、やはり何らかの治療は必要。耳鼻科を受診することをお勧めします!

もう一つだけ付け足ししますと、鼻炎の鼻づまりには日内変動があることに気を付けて下さい。大抵鼻づまりは夜にひどくなります。でも日中は比較的通ることが多いはずです。ということで、夜鼻づまりに苦しんでも、日中になると通るから、「まっ、いいか!」ということにしてしまい、また夜に苦しむという人は多いはず。夜だけつまる場合にも治療した方が良いですから、先延ばしにせずにぜひ耳鼻科へ。
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